火山名 口永良部島 火山の状況に関する解説情報 第51号 平成28年6月17日16時00分 福岡管区気象台・鹿児島地方気象台 **(見出し)** <火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続> 6月13日から6月17日15時までの口永良部島の活動状況をお知らせ します。 **(本 文)** 1.火山活動の状況 新岳では、2015年6月19日のごく小規模な噴火後、噴火は観測され ていません。 遠望カメラによる観測では、白色の噴煙が最高で火口縁上200mまで上 がっているのを確認しました。 この期間に実施した現地調査では、火口周辺の地形や噴煙及び熱異常域の 状況に特段の変化は見られませんでした。 火山性地震は少ない状態で経過し、火山性微動は観測されていません。 6月13日以降の火山性地震の発生状況は以下の通りです。なお、地震回 数は速報値であり、精査の結果、後日変更することがあります。 6月13日 2回 14日 1回 15日 0回 16日 0回 17日15時まで 0回 2015年5月29日と同程度の噴火が発生する可能性は低くなっている ものの、引き続き噴火の可能性があり、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大 きな噴石及び火砕流に警戒が必要です。 2.防災上の警戒事項等 新岳火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大 きな噴石及び火砕流に警戒してください。向江浜地区から新岳の南西にかけ ての火口から海岸までの範囲では、火砕流に警戒してください。 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が風に流されて降るおそれがあ るため注意してください。降雨時には土石流の可能性があるため注意してく ださい。 次の火山の状況に関する解説情報は、20日(月)16時頃に発表の予定 です。 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。 <火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>