火山名 桜島 火山の状況に関する解説情報 第23号 平成28年4月22日16時00分 福岡管区気象台・鹿児島地方気象台 **(見出し)** <火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続> 4月18日から22日15時までの桜島の活動状況をお知らせします。 **(本 文)** 1.火山活動の状況 桜島では、噴火活動が続いています。 昭和火口では、噴火は観測されていません。 南岳山頂火口では、20日にごく小規模な噴火が観測されました。 火山性地震、火山性微動は少ない状態で経過しました。 19日に実施した現地調査では、火山ガス(二酸化硫黄)の放出量は1日 あたり200トン(前回14日100トン)と少ない状態でした。20日に 実施した赤外熱映像装置による現地調査では、昭和火口近傍および南岳南東 側山腹ではこれまでと同様に熱異常域が観測されましたが特段の変化は認め られませんでした。 4月18日からの火山性地震、火山性微動、爆発的噴火の回数は以下のと おりです。なお、回数は速報値であり、精査の結果、後日変更することがあ ります。 火山性地震 火山性微動 爆発的噴火 4月18日 3回 0回 0回 19日 2回 1回 0回 20日 5回 0回 0回 21日 4回 0回 0回 22日(15時まで) 2回 0回 0回 2.防災上の警戒事項等 昭和火口及び南岳山頂火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を 描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。 風下側では火山灰だけでなく小さな噴石(火山れき)が遠方まで風に流さ れて降るため注意してください。 爆発的噴火に伴う大きな空振によって窓ガラスが割れるなどのおそれがあ るため注意してください。また、降雨時には土石流に注意してください。 次の火山の状況に関する解説情報は、25日(月)16時頃に発表の予定 です。 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。 <火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>