火山名 桜島 火山の状況に関する解説情報 第20号
平成28年4月11日16時00分  福岡管区気象台・鹿児島地方気象台

**(見出し)**
<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>
 4月8日から11日15時までの桜島の活動状況をお知らせします。

**(本 文)**
1.火山活動の状況
 桜島では、活発な噴火活動が続いています。

 昭和火口では、8日19時22分に爆発的噴火が発生しました。噴煙は火
口縁上3700mまで上がり、弾道を描いて飛散する大きな噴石は、4合目
(昭和火口より800から1300m)まで達しました。
 
 南岳山頂火口では、9日にごく小規模な噴火が発生しました。

 火山性地震は少ない状態で経過しました。
 噴火に伴う火山性微動が発生しています。

 4月8日からの火山性地震、火山性微動、爆発的噴火の回数は以下のとお
りです。なお、回数は速報値であり、精査の結果、後日変更することがあり
ます。

              火山性地震  火山性微動  爆発的噴火
    4月 8日       17回    10回     1回
       9日       16回    16回     0回
      10日       13回     3回     0回
      11日15時まで   4回     4回     0回

2.防災上の警戒事項等
 昭和火口及び南岳山頂火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を
描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。
 風下側では火山灰だけでなく小さな噴石(火山れき)が遠方まで風に流さ
れて降るため注意してください。
 爆発的噴火に伴う大きな空振によって窓ガラスが割れるなどのおそれがあ
るため注意してください。また、降雨時には土石流に注意してください。

  次の火山の状況に関する解説情報は、15日(金)16時頃に発表の予定
です。
  なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。

<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>