火山名 桜島 火山の状況に関する解説情報 第5号
平成28年2月19日16時00分  福岡管区気象台・鹿児島地方気象台

**(見出し)**
<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>
 2月15日から19日15時までの桜島の活動状況をお知らせします。

**(本 文)**
1.火山活動の状況
 桜島では、活発な噴火活動が続いています。

 昭和火口では、爆発的噴火が3回発生し、弾道を描いて飛散する大きな噴
石が最大5合目(昭和火口より500から800m)まで達しました。

 南岳山頂火口では、噴火は観測されていません。

 火山性地震は15日にやや多くなりましたが、それ以外の日は少ない状態
で経過しました。
 振幅の小さな火山性微動が発生しています。

 2月15日からの火山性地震、火山性微動、爆発的噴火の回数は以下のと
おりです。なお、回数は速報値であり、精査の結果、後日変更することがあ
ります。

              火山性地震  火山性微動  爆発的噴火
    2月15日       80回    32回     0回
      16日       45回    42回     1回
      17日       27回    62回     2回
      18日       31日    48回     0回
      19日15時まで  16回    37回     0回

2.防災上の警戒事項等
 昭和火口及び南岳山頂火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を
描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。
 風下側では火山灰だけでなく小さな噴石(火山れき)が遠方まで風に流さ
れて降るため注意してください。
 爆発的噴火に伴う大きな空振によって窓ガラスが割れるなどのおそれがあ
るため注意してください。また、降雨時には土石流に注意してください。

  次の火山の状況に関する解説情報は、22日(月)16時頃に発表の予定
です。
  なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。

<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>