火山名 桜島 火山の状況に関する解説情報 第2号
平成28年2月8日16時00分  福岡管区気象台・鹿児島地方気象台

**(見出し)**
<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>

**(本 文)**
1.火山活動の状況
(2月5日から8日15時)  
 桜島では、活発な噴火活動が続いています。

 昭和火口では、爆発的噴火が2回発生し、弾道を描いて飛散する大きな噴
石が最大3合目(昭和火口から1300から1800m)まで達しました。

 南岳山頂火口では、噴火は観測されていません。

 火山性地震は少ない状態で経過しました。噴火に伴う火山性微動が発生し
ています。

 6日に鹿児島県の協力により実施した上空からの観測では、昭和火口の周
辺と火口内の状況に大きな変化は認められませんでした。南岳山頂火口内は
、噴煙のため確認できませんでした。
 同日実施した現地調査では、二酸化硫黄の放出量は1日あたり100トン
(前回2月3日200トン)と少ない状況でした。

 2月5日からの火山性地震、火山性微動、爆発的噴火の回数は以下のとお
りです。なお、回数は速報値であり、精査の結果、後日変更することがあり
ます。

              火山性地震  火山性微動  爆発的噴火
    2月 5日        6回     2回     1回
       6日        2回     0回     0回
       7日        0回     0回     0回
       8日15時まで  13回     3回     1回

2.防災上の警戒事項等
 昭和火口及び南岳山頂火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を
描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。
 風下側では火山灰だけでなく小さな噴石(火山れき)が遠方まで風に流さ
れて降るため注意してください。
 爆発的噴火に伴う大きな空振によって窓ガラスが割れるなどのおそれがあ
るため注意してください。また、降雨時には土石流に注意してください。

  次の火山の状況に関する解説情報は、12日(金)16時頃に発表の予定
です。
  なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。

<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>