火山名 阿蘇山 火山の状況に関する解説情報 第102号 平成27年12月11日16時00分 福岡管区気象台 **(本 文)** <火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続> 1.火山活動の状況 (12月7日から12月11日15時) 中岳第一火口では、7日08時11分にごく小規模な噴火が発生し、乳白 色の噴煙が火口縁上700mまで上がりました。阿蘇山で噴火が観測された のは2015年10月23日以来です。 9日に実施した現地調査では、火山ガス(二酸化硫黄)の放出量は1日あ たり1800トン(前回11月27日800トン)と多い状態でした。 火山性微動の振幅は、概ね小さな状態で経過しました。 GNSS連続観測では、深部にマグマだまりがあると考えられている草千 里を挟む基線で、8月頃からわずかな伸びの傾向が認められていましたが、 11月頃から停滞しています。 中岳第一火口では、昨年(2014年)11月以降、活発な火山活動が続 いてきたことから、当分の間は火口周辺に影響を及ぼす噴火が発生する可能 性があります。 2.防災上の警戒事項等 中岳第一火口から概ね1kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散す る大きな噴石及び火砕流に警戒してください。 風下側では降灰及び風の影響を受ける小さな噴石に注意してください。 次の火山の状況に関する解説情報は、14日(月)16時頃に発表の予定 です。 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。 <火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続>