火山名 桜島 火山の状況に関する解説情報 第128号 平成27年11月20日16時00分 福岡管区気象台・鹿児島地方気象台 **(本 文)** <火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続> 1.火山活動の状況 (11月16日から20日15時) 昭和火口及び南岳山頂火口では、今期間噴火は観測されていません。 火山性地震は16日に2回発生し、それ以降は観測されていません。火山 性微動は観測されていません。 16日に産業技術総合研究所、19日に気象庁が実施した観測では、二酸 化硫黄放出量はいずれも1日あたり100トン(前回4日70トン)と少な い状態でした。 11月16日からの火山性地震、火山性微動、爆発的噴火の回数は以下の とおりです。なお、回数は速報値であり、精査の結果、後日変更することが あります。 火山性地震 火山性微動 爆発的噴火 11月16日 2回 0回 0回 17日 0回 0回 0回 18日 0回 0回 0回 19日 0回 0回 0回 20日15時まで 0回 0回 0回 桜島では低調な活動となっていますが、GNSS連続観測によると、姶良 カルデラの膨張は続いています。また、長期的には活発な噴火活動が続いて きたことから、今後も活発な活動が継続すると考えられますので、火山活動 の推移に注意してください。 2.防災上の警戒事項等 昭和火口及び南岳山頂火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を 描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。 風下側では火山灰だけでなく小さな噴石(火山れき)が遠方まで風に流さ れて降るため注意してください。 爆発的噴火に伴う大きな空振によって窓ガラスが割れるなどのおそれがあ るため注意してください。また、降雨時には土石流に注意してください。 次の火山の状況に関する解説情報は、24日(火)16時頃に発表の予定 です。 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。 <火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>