火山名 雌阿寒岳 火山の状況に関する解説情報 第51号 平成27年11月2日16時00分 札幌管区気象台 **(本 文)** <火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続> 【臨時】 1.火山活動の状況 雌阿寒岳では、火山活動が活発な状態で経過しています。 ポンマチネシリ火口付近の浅いところを震源とする、体には感じない微小 な火山性地震は、8月下旬以降、1日あたり概ね10回以下で推移していま すが、2015年4月中旬より前の活動と比べて依然としてやや多い状態で す。 全磁力連続観測では、ポンマチネシリ96-1火口近傍の地下における熱 活動の活発化の可能性を示す全磁力の変化が継続しています。 10月30日から本日(11月2日)にかけて、ポンマチネシリ96-1 火口の噴煙の高さは火口縁上200m以下で経過し、特段の変化は認められ ません。 今期間、火山性微動は観測されていません。また、地殻変動観測では特段 の変化はみられません。 火山性地震の発生回数(速報値)は以下のとおりです。 火山性地震 10月27日 1回 28日 2回 29日 8回 30日 5回 31日 0回 11月 1日 4回 2日(15時まで) 0回 2.防災上の警戒事項等 ポンマチネシリ火口から約500mの範囲では、ごく小さな噴火に伴う弾 道を描いて飛散する大きな噴石に警戒してください。 風下側では火山灰や小さな噴石が風に流されて降るおそれがあるため注意 してください。 次の火山の状況に関する解説情報は、6日(金)16時頃に発表の予定で す。 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。 <火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続>