火山名  阿蘇山  火山の状況に関する解説情報  第79号
平成27年9月25日16時00分  福岡管区気象台

**(本  文)**
<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>

1.火山活動の状況
 中岳第一火口では、14日09時43分の噴火以降、連続的な噴火が発生
し、活発な噴火活動が続いています。

 本日(25日)は、乳白色の噴煙が最高で火口縁上600mまで上がりま
した。

 21日、24日に産業技術総合研究所および気象庁が実施した観測では、
二酸化硫黄の放出量は1日あたり1200トンから1900トン(前回4日
1700トン)と多い状態でした。
 
 火山性微動の振幅は、小さい状態となっています。孤立型微動は多い状態
で経過し、火山性地震は時々発生しています。

 今後も、14日と同程度の噴火が発生する可能性があります。

2.防災上の警戒事項等
 中岳第一火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散す
る大きな噴石及び火砕流に警戒してください。
 風下側では降灰及び風の影響を受ける小さな噴石に注意してください。

  次の火山の状況に関する解説情報は、28日(月)16時頃に発表の予定
です。
  なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。

<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>