火山名  桜島  火山の状況に関する解説情報  第109号
平成27年9月14日16時00分  福岡管区気象台・鹿児島地方気象台

**(本  文)**
<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>

1.火山活動の状況
(9月11日から14日15時) 
 桜島では、活発な噴火活動が続いています。
 
 昭和火口では、爆発的噴火が3回発生し、弾道を描いて飛散する大きな噴
石は最大5合目(昭和火口より500から800m)まで達しました。

 南岳山頂火口では、昨日(13日)02時36分に小規模な噴火が発生し
、噴煙が火口縁上1000mまで上がりました。噴煙が火口縁上1000m
以上まで上がったのは平成26年11月7日の噴火以来です。

 火山性地震は11日にやや多くなりましたが、それ以外は少ない状態で経
過しました。噴火に伴う火山性微動が発生しています。

 9月11日からの火山性地震、火山性微動、爆発的噴火の回数は以下のと
おりです。なお、回数は速報値であり、精査の結果、後日変更することがあ
ります。

              火山性地震  火山性微動  爆発的噴火
   9月11日        64回    18回     3回
     12日        16回    17回     0回
     13日         3回     3回     0回
     14日15時まで    3回     0回     0回

2.防災上の警戒事項等
 昭和火口及び南岳山頂火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を
描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。
 風下側では火山灰だけでなく小さな噴石(火山れき)が遠方まで風に流さ
れて降るため注意してください。
 爆発的噴火に伴う大きな空振によって窓ガラスが割れるなどのおそれがあ
るため注意してください。また、降雨時には土石流に注意してください。

  次の火山の状況に関する解説情報は、18日(金)16時頃に発表の予定
です。
  なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。

<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>