火山名 桜島 火山の状況に関する解説情報 第83号 平成27年8月21日16時30分 福岡管区気象台・鹿児島地方気象台 **(本 文)** <噴火警報(噴火警戒レベル4、避難準備)が継続> 1.火山活動の状況 (8月15日から21日15時) 桜島では、南岳直下付近を震源とする火山性地震が引き続き観測されてい ます。 昭和火口では、本日(21日)13時59分にごく小規模な噴火が発生し ました。 現時点では、規模の大きな噴火が発生する可能性は8月15日時点に比べ て低下していると考えられます。再びマグマ貫入がある場合などには、桜島 の火山活動の活発化は避けられないものとみられ、引き続き火山活動の変化 を注意深く監視していく必要があります。 8月15日以降の火山性地震、火山性微動の回数は以下のとおりです。な お、回数は速報値であり、精査の結果、後日変更することがあります。 火山性地震 火山性微動 8月15日 1023回 0回 8月16日 71回 0回 8月17日 17回 0回 8月18日 21回 0回 8月19日 13回 1回 8月20日 16回 0回 8月21日15時まで 5回 0回 2.防災上の警戒事項等 昭和火口及び南岳山頂火口から3km以内の有村町及び古里町では、噴火 に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石や火砕流に厳重な警戒(避難準備等 の対応)をしてください。 風下側では降灰及び風の影響を受ける小さな噴石(火山れき)に注意して ください。降雨時には土石流に注意してください。 爆発的噴火に伴う大きな空振によって窓ガラスが割れるなどのおそれがあ るため注意してください。 次の火山の状況に関する解説情報は、22日(土)10時頃に発表の予定 です。 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。 <噴火警報(噴火警戒レベル4、避難準備)が継続>