火山名 桜島 火山の状況に関する解説情報 第66号 平成27年8月10日16時00分 福岡管区気象台・鹿児島地方気象台 **(本 文)** <火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続> 1.火山活動の状況 (8月7日から10日15時) 桜島では、噴火活動が続いています。 昭和火口では、8日22時36分に爆発的噴火が発生し、弾道を描いて飛 散する大きな噴石が5合目(昭和火口より500から800m)まで達しま した。 南岳山頂火口では、噴火は観測されていません。 火山性地震は少ない状態で経過しました。噴火に伴う火山性微動が発生し ています。 7日に実施した現地調査では、二酸化硫黄の放出量は1日あたり200ト ン(前回7月15日600トン)と少ない状態でした。 地殻変動観測によると、桜島は山体が膨張した状態にあると考えられます 。 これにより、2012年7月24日及び2013年8月18日以上の多量 の火山灰を噴出する噴火が発生する可能性があります。今後の火山活動に注 意してください。 8月7日からの火山性地震、火山性微動、爆発的噴火の回数(速報値)は 以下のとおりです。 火山性地震 火山性微動 爆発的噴火 8月 7日 6回 3回 0回 8日 10回 0回 1回 9日 2回 1回 0回 10日(15時まで) 2回 0回 0回 2.防災上の警戒事項等 昭和火口及び南岳山頂火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を 描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。 風下側では火山灰だけでなく小さな噴石(火山れき)が遠方まで風に流さ れて降るため注意してください。 爆発的噴火に伴う大きな空振によって窓ガラスが割れるなどのおそれがあ るため注意してください。また、降雨時には土石流に注意してください。 次の火山の状況に関する解説情報は、14日(金)16時頃に発表の予定 です。 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。 <火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>