火山名 雌阿寒岳 火山の状況に関する解説情報 第3号
平成27年7月30日16時00分 札幌管区気象台
**(本 文)**
<火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続>
1.火山活動の状況
雌阿寒岳では、26日からポンマチネシリ火口付近の浅いところを震源と
する、身体には感じない程度の微小な火山性地震が多い状態が続いています
。
26日以降の火山性地震の発生回数(速報値)は以下のとおりです。
火山性地震
7月26日 183回
27日 185回
28日 43回
29日 29回
30日(15時まで) 7回
火山性微動は観測されていません。また、地殻変動観測では特段の変化は
みられません。
遠望カメラでの観測では、本日(30日)は白色の噴煙がポンマチネシリ
96-1火口から最高で100m上がっているのを確認しました。
2.防災上の警戒事項等
ポンマチネシリ火口から約500mの範囲では、ごく小さな噴火に伴う弾
道を描いて飛散する大きな噴石に警戒してください。
風下側では火山灰や小さな噴石が風に流されて降るおそれがあるため注意
してください。
次の火山の状況に関する解説情報は、31日(金)16時頃に発表の予定
です。
なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。
<火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続>