火山名  雌阿寒岳  火山の状況に関する解説情報  第1号
平成27年7月27日10時30分  札幌管区気象台

**(本  文)**
<噴火予報(噴火警戒レベル1、平常)が継続>
【臨時】
注:(平常)は(活火山であることに留意)に読み替えてください。

1.火山活動の状況
 昨日(26日)から、雌阿寒岳でポンマチネシリ火口付近の浅いところを
震源とする振幅の小さな火山性地震が増加しています。地震回数の速報値は
、26日が183回、27日10時までは105回となっています。
 雌阿寒岳では、今月13日頃から振幅の小さな火山性地震が増加し、17
日以降は徐々に減少していましたが、昨日から再び増加しています。
 火山性微動は発生しておらず、地殻変動に特段の変化はみられていません
。
 噴煙の状況は、天候不良のため確認できていません。

 なお、全磁力連続観測によると、ポンマチネシリ96-1火口近傍の地下
では、2015年3月中旬以降熱活動が活発化している可能性があります。

 明日(28日)から雌阿寒岳の火口付近の状況を調査する予定です。

2.防災上の警戒事項等
 雌阿寒岳では短期間に地震増加が繰り返されるなど、火山活動の高まりが
みられます。
 雌阿寒岳は活火山であることから、規模の小さな噴出現象が発生する可能
性がありますので、留意してください。

 なお、(平常)のキーワードについては、平成27年5月18日から(活
火山であることに留意)に変更しました。システム改修により情報文に反映
されるまでの間は、読み替えで対応いただきますようお願いいたします。

 火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。

<噴火予報(噴火警戒レベル1、平常)が継続>