火山名 浅間山 火山の状況に関する解説情報 第6号 平成27年6月11日16時05分 気象庁地震火山部 **(本 文)** <火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続> 【臨時】 1.火山活動の状況 浅間山では、4月下旬頃から山頂直下のごく浅いところを震源とする身体 に感じない火山性地震が多い状態が続いています。 また、二酸化硫黄の放出が増加しており、その放出量は6月8日の観測で 1日当たり500トン、本日(11日)の観測では1700トンと急増して います。 これらのことから、浅間山の火口周辺に影響を及ぼす小規模な噴火が発生 する可能性があると考えられ、本日(11日)15時30分に、火口周辺警 報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)を発表しました。 4月以降の火山性地震の発生回数は以下のとおりです(速報値を含む)。 火山性地震 火山性微動 4月 1日から30日 730回 23回 5月 1日から31日 986回 26回 6月 1日から 4日 151回 6回 5日 42回 3回 6日 44回 2回 7日 87回 5回 8日 28回 1回 9日 52回 0回 10日 48回 0回 11日(15時まで) 28回 0回 遠望カメラによる噴気などの状況等他のデータには特段の変化はみられて いません。 2.防災上の警戒事項等 火口から概ね2キロメートルの範囲では弾道を描いて飛散する大きな噴石 に警戒してください。 登山者等は地元自治体等の指示に従って危険な地域には立ち入らないでく ださい。 また、風下側では降灰及び風の影響を受ける小さな噴石に注意してくださ い。 次の火山の状況に関する解説情報は、12日(金)16時頃に発表の予定 です。 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。 <火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続>