火山名  浅間山  火山の状況に関する解説情報  第5号
平成27年6月5日16時00分  気象庁地震火山部

**(本  文)**
<噴火予報(噴火警戒レベル1、平常)が継続>

1.火山活動の状況
 浅間山では、4月下旬頃から山頂火口直下のごく浅いところを震源とする
火山性地震が増加しています。1日に実施した火山ガス観測では、二酸化硫
黄の放出量は1日あたり200トン(前回5月26日100トン)とやや少
ない状態でした。
 
 4月以降の火山性地震の発生回数は以下のとおりです(速報値を含む)。
            火山性地震   火山性微動
4月 1日から30日   730回     23回
5月 1日から28日   880回     22回
  29日         46回      0回
  30日         32回      2回
  31日         28回      2回
6月 1日         35回      2回
   2日         25回      1回
   3日         45回      2回
   4日         46回      1回
   5日(15時まで)  27回      1回

 遠望カメラによる噴気などの状況等他のデータには特段の変化はみられて
いません。

2.防災上の警戒事項等
 現時点では、噴気等の状況に特段の変化はみられませんが、長期的な地震
増加がみられるなどの活動の高まりがみられます。山頂火口から500m以
内に影響する程度の噴出現象は突発的に発生する可能性がありますので、火
山灰噴出や火山ガス等に警戒が必要です。
 浅間山は活火山であることに留意し、地元自治体等の指示に従って危険な
地域には立ち入らないでください。

 なお、(平常)のキーワードについては、平成27年5月18日から(活
火山であることに留意)に変更しました。システム改修により情報文に反映
されるまでの間は、読み替えで対応いただきますようお願いいたします。

  次の火山の状況に関する解説情報は、12日(金)16時頃に発表の予定
です。
  なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。

<噴火予報(噴火警戒レベル1、平常)が継続>