火山名 霧島山(新燃岳) 火山の状況に関する解説情報 第1号 平成27年3月23日11時10分 福岡管区気象台・鹿児島地方気象台 **(本 文)** <火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続> 1.火山活動の状況 新燃岳では、火山性地震は少ない状態で経過していましたが、3月20日 からやや増加しており、21日には32回発生しました。火山性地震が1日 に30回以上発生したのは、2013年4月2日の83回以来です。 GNSS連続観測によると、新燃岳の北西数kmの地下深くにあると考え られるマグマだまりの膨張を示す地殻変動は、2011年12月以降鈍化・ 停滞していましたが、2013年12月頃から伸びの傾向が認められます。 今後の火山活動の推移に注意してください。 3月18日からの火山性地震、火山性微動の回数(速報値)は以下のとお りです。 火山性地震 火山性微動 3月18日 0回 0回 3月19日 1回 0回 3月20日 7回 0回 3月21日 32回 0回 3月22日 20回 0回 3月23日(10時まで) 6回 0回 2.防災上の警戒事項等 新燃岳では火口周辺に影響のある小規模な噴火が発生する可能性がありま すので、新燃岳火口から概ね1kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛 散する大きな噴石に警戒してください。 噴火時には、風下側で火山灰だけでなく小さな噴石(火山れき)が風に流 されて降るおそれがあるため注意してください。 降雨時には、泥流や土石流に注意してください。 火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。 <火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続>