火山名 御嶽山 火山の状況に関する解説情報 第47号 平成27年2月24日18時00分 気象庁地震火山部 **(本 文)** <火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続> 1.火山活動の状況 火山噴火予知連絡会の検討結果 本日(24日)、第131回火山噴火予知連絡会が開催され、御嶽山の火 山活動について検討を行い、結果を以下のとおりとりまとめました。 御嶽山の火山活動に関する検討結果 御嶽山の火山活動は低下してきており、昨年(2014年)9月27日と 同程度ないし上回る規模の噴火が発生する可能性は低くなっています。火口 列からの噴煙活動や地震活動が続いており、今後も小規模な噴火が発生する 可能性はあります。 御嶽山では、昨年(2014年)10月中旬以降、噴火は観測されず、噴 煙活動や二酸化硫黄の放出は低下したまま継続しています。 火山性微動は昨年11月下旬に規模の小さいものが発生した以外は観測さ れず、火山性地震も減少していますが昨年9月より前の状態には戻っていま せん。 地殻変動観測でも、火山活動の高まりを示す変化は観測されていません。 以上のように、御嶽山の火山活動は低下してきており、現状で昨年9月2 7日と同程度ないし上回る規模の噴火が発生する可能性は低くなっています 。しかしながら、再び地震活動が高まったり、噴煙活動に変化がみられたり した場合には、噴火活動が活発化する可能性がありますので、観測データを 注意深く見守る必要があります。 火口列からの噴煙活動や地震活動は続いており、今後も小規模な噴火が発 生する可能性はあります。 火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな 噴石に警戒してください。また、昨年9月27日と同規模の火砕流が発生し た場合には、地獄谷方向では火口から概ね2.5kmに影響が及ぶ可能性が ありますので警戒してください。 風下側では降灰及び風の影響を受ける小さな噴石に注意してください。ま た、降雨時には土石流の可能性がありますので注意してください。 2.防災上の警戒事項等 火口から概ね3kmの範囲では大きな噴石の飛散と火砕流に警戒してくだ さい。 風下側では火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るおそ れがあるため注意してください。 また、降雨時には土石流の可能性がありますので注意してください。 <火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>