火山名 口永良部島 火山の状況に関する解説情報 第10号 平成27年2月6日16時00分 福岡管区気象台・鹿児島地方気象台 **(本 文)** <火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続> 1.火山活動の状況 (2月2日から2月6日15時) 口永良部島では、噴火は発生しませんでしたが、火山活動の高まった状態 が継続しています。 遠望観測では、白色の噴煙が火口縁上600mまで上がりました。 東京大学大学院理学系研究科、京都大学防災研究所及び屋久島町が2日及 び3日に実施した観測では、二酸化硫黄の放出量は1日あたり1000トン から1300トン(前回1日2700トン)と多い状態が続いています。 火山性地震及び火山性微動は観測されませんでした。 GNSS連続観測では、2014年12月頃から一部の基線にわずかな伸 びの傾向が認められます。傾斜計では、特段の変化は認められません。 2月2日からの火山性地震、火山性微動の回数(速報値)は以下のとおり です。 火山性地震 火山性微動 2月 2日 0回 0回 2月 3日 0回 0回 2月 4日 0回 0回 2月 5日 0回 0回 2月 6日(15時まで) 0回 0回 2.防災上の警戒事項等 火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな 噴石に警戒してください。 向江浜地区から新岳の南西にかけて、火口から海岸までの範囲では火砕流 に警戒してください。 風下側では火山灰だけでなく小さな噴石が風に流されて降るおそれがある ため注意してください。 降雨時には土石流の可能性があるため注意してください。 次の火山の状況に関する解説情報は、9日(月)16時頃に発表の予定で す。 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。 <火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>