火山名 阿蘇山 火山の状況に関する解説情報 第3号 平成27年1月13日16時00分 福岡管区気象台 **(本 文)** <火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続> 1.火山活動の状況 (1月9日から1月13日15時) 阿蘇山では、活発な噴火活動が続いています。 遠望観測では、13日に噴煙が最高で火口縁上1300メートルまで上が りました。 9日に実施した現地調査では、二酸化硫黄の放出量は1日あたり2600 トン(前回1月7日2500トン)と多い状態でした。 中岳第一火口では、夜間に遠望カメラで、赤熱した噴石が火口縁上に上が っていることを時々確認したほか、10日から11日にかけて夜間に火映を 観測しました。 火山性微動の振幅は大きい状態が継続し、時々空振を観測しました。 傾斜計では、5日から火口方向が隆起する変化が続いていますが、9日以 降は変化が鈍化しています。GNSS連続観測では、一部の基線にわずかな 伸びの傾向が認められます。 1月9日からの火山性地震の回数及び微動積算時間(いずれも速報値)は 以下のとおりです。 火山性地震 微動積算時間 1月 9日 2回 24時間00分 1月10日 12回 24時間00分 1月11日 20回 24時間00分 1月12日 47回 24時間00分 1月13日(15時まで) 20回 15時間00分 2.防災上の警戒事項等 中岳第一火口から概ね1kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散す る大きな噴石に警戒してください。火口周辺では強風時に小さな噴石が1k mを超えて降るため、風下側では火山灰だけでなく小さな噴石にも注意して ください。 次の火山の状況に関する解説情報は、16日(金)16時頃に発表の予定 です。 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。 <火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続>