火山名 吾妻山 火山の状況に関する解説情報 第4号 平成26年12月15日16時00分 仙台管区気象台 **(本 文)** <火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続> 1.火山活動の状況 吾妻山では12月10日頃から火山活動が活発化しています。 12月10日頃から13日の05時にかけて、火山性地震は多い状況で経 過しました。 12月12日には継続時間が約35分と長い火山性微動が発生しました。 浄土平観測点(大穴火口の東南東約1km)に設置している傾斜計では、こ の微動の発生と同時に西(火口方向)上がりの変動がみられました。 13日の05時以降、火山性地震は少ない状況になり、火山性微動は観測 されていません。 また、傾斜計では14日以降再び、緩やかな西(火口方向)上がりの変動 がみられています。 12月1日からの火山性地震と火山性微動の発生回数(速報値を含む)は 以下のとおりです。 火山性地震 火山性微動 12月1日から5日 16回 0回 6日 6回 0回 7日 18回 0回 8日 3回 0回 9日 19回 0回 10日 37回 0回 11日 24回 0回 12日 48回 1回 13日 13回(05時まで11回) 0回 14日 1回 0回 15日(15時まで) 0回 0回 火口カメラ、及び遠望カメラで火口付近や噴気の状況に異常は認められま せん。 2.防災上の警戒事項等 大穴火口から概ね500mの範囲では小規模な噴火に伴う弾道を描いて飛 散する大きな噴石に警戒してください。地元自治体等の指示に従って危険な 地域には立ち入らないでください。また、大穴火口の風下側では降灰及び風 の影響を受ける小さな噴石、火山ガスに注意してください。 次の火山の状況に関する解説情報は、16日(火)16時00分頃に発表 の予定です。 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。 <火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続>