火山名 御嶽山 火山の状況に関する解説情報 第290号 平成26年12月15日16時00分 気象庁地震火山部 **(本 文)** <火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続> 1.火山活動の状況 御嶽山の火山活動には低下傾向がみられるものの、今後小規模な噴火が発 生する可能性があります。また、噴気活動や地震活動等が活発化する場合に は、火口周辺に大きな噴石を飛散させ、火砕流を伴うような噴火が発生する 可能性があります。 遠望カメラによる観測では、15時50分現在、噴煙は白色で、高さは火 口縁上100メートルで東に流れています。 傾斜計などの観測データに特段の変化はみられません。 火山性地震の回数(速報値)は以下のとおりです。いずれも体に感じない 程度の微小な火山性地震です。 火山性地震 12月14日 00時から24時 2回 12月15日 00時から15時 0回 ※過去の回数については、火山活動解説資料でご確認ください。 2.防災上の警戒事項等 火口から4キロメートル程度の範囲では大きな噴石の飛散や火砕流に警戒 してください。 風下側では火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るおそ れがあるため注意してください。 爆発的噴火に伴う大きな空振によって窓ガラスが割れるなどのおそれがあ るため注意してください。また、降雨時には土石流の可能性がありますので 注意してください。 次の火山の状況に関する解説情報は、明日(16日)08時頃に発表の予 定です。 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。 <火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>