火山名 蔵王山 火山の状況に関する解説情報 第2号 平成26年11月20日10時00分 仙台管区気象台 **(本 文)** <噴火予報(平常)が継続> 1.火山活動の状況 蔵王山で、昨日(19日)21時49分頃に火山性微動が発生しました。 今回発生した火山性微動は、最大振幅4.3μm/s[坊平観測点(山頂 の南西約5km):上下成分]、継続時間約7分30秒で、これまで観測さ れた火山性微動のなかでは比較的規模が大きなものでした。その後、23時 までに振幅の小さな火山性微動が2回発生しています。 坊平観測点に設置している傾斜計では、この火山性微動に伴ってわずかな 南東(山頂の南側)上がりの変化がみられています。 宮城県の遠刈田温泉及び山形県の上山金谷に設置している遠望カメラでは 異常は認められません。 火山性微動発生前後に火山性地震は観測されず、GNSSによる地殻変動 観測では特段の変化はなく、空振計にも変化はみられません。 10月以降、本日(20日)09時までの火山性地震及び火山性微動の回 数は以下の通りです(速報値)。 火山性地震 火山性微動 10月 23回 4回 11月18日まで 7回 1回 11月19日 4回 3回 20日(09時まで) 0回 0回 2.防災上の警戒事項等 蔵王山では、2014年8月以降、火山活動の高まりがみられます。過去 の活動期には、突発的な噴気孔の生成や、火山ガスの噴出等の現象があった ことから、登山等で火口に近づく際には十分注意してください。 火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。 <噴火予報(平常)が継続>