火山名  御嶽山  火山の状況に関する解説情報  第160号
平成26年10月16日12時00分  気象庁地震火山部

**(本  文)**
<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>

1.火山活動の状況
 御嶽山では、火山活動の高まった状態が継続しています。

 遠望カメラによる観測では、11時50分現在、噴煙は白色で、高さは火
口縁上200メートルで北東に流れています。
 9月27日の噴火前から連続して発生していた火山性微動は、検知できな
い程度の大きさになっています。
 傾斜計などの観測データに特段の変化はみられません。
 
 本日(16日)09時頃から航空自衛隊の協力で実施した上空からの観測
では、白色の噴煙が火口縁上100メートルで北東方向に流れていました。
風下側では硫化水素臭が認められました。

 火山性地震の回数(速報値)は以下のとおりです。いずれも体に感じない
程度の微小な火山性地震です。

                   火山性地震
  10月14日 00時から24時     4回
  10月15日 00時から24時    10回
  10月16日 00時から06時     0回
  10月16日 06時から07時     0回
  10月16日 07時から08時     0回
  10月16日 08時から09時     1回
  10月16日 09時から10時     0回
  10月16日 10時から11時     0回

 ※過去の回数については、火山活動解説資料でご確認ください。

2.防災上の警戒事項等
 御嶽山では、今後も噴火が発生する可能性があります。
 火口から4キロメートル程度の範囲では大きな噴石の飛散や火砕流に警戒
してください。
 風下側では火山灰だけでなく小さな噴石(火山れき)が遠方まで風に流さ
れて降るおそれがあるため注意してください。
 爆発的噴火に伴う大きな空振によって窓ガラスが割れるなどのおそれがあ
るため注意してください。また、降雨時には土石流の可能性がありますので
注意してください。

 次の火山の状況に関する解説情報は、本日(16日)15時頃に発表の予
定です。なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせしま
す。

<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>