火山名 御嶽山 火山の状況に関する解説情報 第68号 平成26年10月5日03時00分 気象庁地震火山部 **(本 文)** <火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続> 1.火山活動の状況 御嶽山では、火山灰を噴出するような噴火が継続しています。 9月27日の噴火前から連続して発生している火山性微動は、振幅の増減 を繰り返しながら継続していましたが、10月1日に入って徐々に小さくな り、19時頃からは検知できない程度の大きさになりました。2日19時3 0分頃から再び観測されており、振幅は小さいながらも継続しています。 噴煙の高さは、02時50分現在、火口縁上300メートルで東に流れて います。 御嶽山の南東約3キロメートルに設置している傾斜計に、昨日(4日)1 3時頃から、わずかな山側上がりの変化がみられ、現在も継続しています。 噴火直前の数分前に観測された変動の大きさと比較すると、変動開始から現 在までの変動の大きさは100分の1程度です。 GNSSなどの観測データに特段の変化はみられません。 27日11時から5日02時までの火山性地震の回数(速報値)は以下の とおりです。いずれも体に感じない程度の微小な火山性地震です。 火山性地震 9月27日 11時から24時 483回 9月28日 00時から24時 131回 9月29日 00時から24時 53回 9月30日 00時から24時 56回 10月1日 00時から24時 35回 10月2日 00時から24時 16回 10月3日 00時から24時 27回 10月4日 00時から24時 24回 10月5日 00時から01時 0回 10月5日 01時から02時 0回 2.防災上の警戒事項等 御嶽山では、火口から4キロメートル程度の範囲では大きな噴石の飛散や 火砕流に警戒してください。 風下側では火山灰だけでなく小さな噴石(火山れき)が遠方まで風に流さ れて降るおそれがあるため注意してください。 爆発的噴火に伴う大きな空振によって窓ガラスが割れるなどのおそれがあ るため注意してください。また、降雨時には土石流の可能性がありますので 注意してください。 今後、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。 <火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>