火山名 阿蘇山 火山の状況に関する解説情報 第31号 平成26年9月19日16時00分 福岡管区気象台 **(本 文)** <火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続> 1.火山活動の状況 (9月16日から9月19日15時) 阿蘇山では、噴火は発生しませんでした。 遠望観測では、白色の噴煙が火口縁上1000mまで上がりました。 中岳第一火口では、17日から19日にかけて夜間に高感度カメラで火映 を観測しました。また、阿蘇火山博物館設置の火口カメラで夜間に火炎を時 々観測しました。 17日に実施した現地調査では、火口中央部噴気孔及び南側火口壁付近の 温度は高い状態が継続していました。 孤立型微動及び火山性地震は多い状態で経過しています。本日(19日) 11時12分に、中岳第一火口付近のごく浅い所を震源とする、最大震度1 の地震が発生しました。 地殻変動観測では、特段の変化は認められません。 9月16日からの孤立型微動、火山性地震の回数(速報値)は以下のとお りです。 孤立型微動 火山性地震 9月16日 563回 90回 9月17日 478回 126回 9月18日 568回 99回 9月19日(15時まで) 287回 70回 2.防災上の警戒事項等 火口から概ね1kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな 噴石に警戒してください。 風下側では降灰及び風の影響を受ける小さな噴石に注意してください。 次の火山の状況に関する解説情報は、22日(月)16時頃に発表の予定 です。 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。 <火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続>