火山名  桜島  火山の状況に関する解説情報  第74号
平成26年9月12日16時00分  福岡管区気象台・鹿児島地方気象台

**(本  文)**
<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>

1.火山活動の状況
(9月8日から9月12日15時)
 桜島では、活発な噴火活動が続いています。
 
 昭和火口では、爆発的噴火が6回発生し、弾道を描いて飛散する大きな噴
石が4合目(昭和火口より800から1300m)まで達しました。また、
10日14時05分から11日05時00分まで噴火が連続して発生しまし
た。同火口では、夜間に高感度カメラで確認できる程度の微弱な火映を11
日から12日にかけて観測しました。

 南岳山頂火口では、噴火は発生しませんでした。

 火山性地震は9日にやや多くなりましたが、それ以外は少ない状態で経過
しました。噴火に伴う火山性微動が発生しています。

 9月8日からの火山性地震、火山性微動、爆発的噴火の回数(速報値)は
以下のとおりです。
              火山性地震  火山性微動  爆発的噴火
  9月 8日        18回     8回     1回
  9月 9日        73回    14回     3回
  9月10日        13回    13回     0回
  9月11日        25回     8回     1回
  9月12日(15時まで) 26回     9回     1回

2.防災上の警戒事項等
 昭和火口及び南岳山頂火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を
描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。
 風下側では火山灰だけでなく小さな噴石(火山れき)が遠方まで風に流さ
れて降るため注意してください。
 爆発的噴火に伴う大きな空振によって窓ガラスが割れるなどのおそれがあ
るため注意してください。また、降雨時には土石流に注意してください。

  次の火山の状況に関する解説情報は、16日(火)16時頃に発表の予定
です。
  なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。

<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>