火山名 口永良部島 火山の状況に関する解説情報 第17号 平成26年8月21日16時00分 福岡管区気象台・鹿児島地方気象台 **(本 文)** <火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続> 1.火山活動の状況 (8月20日から8月21日15時) 口永良部島では、噴火は発生しませんでした。 遠望カメラの観測では、21日に白色の噴煙が火口縁上300mまで上が っていることを確認しました。 21日に実施した現地調査では、二酸化硫黄の放出量は1日あたり200 トン(前回8月20日200トン)で、噴火前に比べて多い状態が続いてい ます。 21日に継続時間の短い火山性微動を観測しました。 火山性地震を時々観測しました。 地殻変動観測では、特段の変化はみられていません。 8月15日からの火山性地震、火山性微動の回数(速報値)は以下のとお りです。 火山性地震 火山性微動 8月15日 1回 0回 8月16日 2回 0回 8月17日 1回 0回 8月18日 1回 0回 8月19日 2回 0回 8月20日 0回 0回 8月21日(15時まで) 1回 1回 2.防災上の警戒事項等 火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな 噴石に警戒してください。 向江浜地区から新岳の南西にかけて、火口から海岸までの範囲では火砕流 に警戒してください。 風下側では降灰及び風の影響を受ける小さな噴石に注意してください。 降雨時には土石流の可能性がありますので注意してください。 次の火山の状況に関する解説情報は、22日(金)16時頃に発表の予定 です。 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。 <火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>