火山名  口永良部島  火山の状況に関する解説情報  第16号
平成26年8月20日16時00分  福岡管区気象台・鹿児島地方気象台

**(本  文)**
<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>

1.火山活動の状況
(8月19日から8月20日15時)
 口永良部島では、噴火は発生しませんでした。

 遠望カメラの観測では、雲のため噴煙は確認できませんでした。
 20日に実施した現地調査によると、二酸化硫黄の放出量は1日あたり、
200トン(前回8月13日300トン)で、噴火前に比べて多い状態が続
いています。
 火山性地震を時々観測しました。
 地殻変動観測では、特段の変化はみられていません。 

 8月14日からの火山性地震、火山性微動の回数(速報値)は以下のとお
りです。

              火山性地震   火山性微動 
  8月14日          4回     3回
  8月15日          1回     0回
  8月16日          2回     0回
  8月17日          1回     0回
  8月18日          1回     0回
  8月19日          2回     0回
  8月20日(15時まで)   0回     0回

2.防災上の警戒事項等
 火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな
噴石に警戒してください。
 向江浜地区から新岳の南西にかけて、火口から海岸までの範囲では火砕流
に警戒してください。
 風下側では降灰及び風の影響を受ける小さな噴石に注意してください。
 降雨時には土石流の可能性がありますので注意してください。

  次の火山の状況に関する解説情報は、21日(木)16時頃に発表の予定
です。
  なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。

<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>