火山名  口永良部島  火山の状況に関する解説情報  第9号
平成26年8月11日16時00分  福岡管区気象台・鹿児島地方気象台

**(本  文)**
<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>

1.火山活動の状況
(8月8日から8月11日15時)
 口永良部島では、噴火は発生しませんでした。
 
 遠望カメラの観測では、10日および11日に白色の噴煙が火口縁上10
0mまで上がりました。
 地殻変動観測では、特段の変化はみられていません。
 火山性地震は少ない状態で経過しました。

 8月1日からの火山性地震、火山性微動の回数は以下のとおりです。

              火山性地震   火山性微動  
  8月 1日          9回     1回
  8月 2日          3回     0回
  8月 3日         18回     2回
  8月 4日          2回     0回
  8月 5日          8回     0回 
  8月 6日                1回     0回
    8月 7日          0回     0回
  8月 8日          6回     0回
  8月 9日          1回     0回
  8月10日          0回     0回
  8月11日(15時まで)   0回     0回(速報値)

 なお、火山性地震でない振動(ノイズ)が、地震回数に混入していました
。3日から10日までの地震回数を精査した結果、5日から8日までの地震
回数が従来より少なくなっています。

2.防災上の警戒事項等
 火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな
噴石に警戒してください。
 向江浜地区から新岳の南西にかけて、火口から海岸までの範囲では火砕流
に警戒してください。
 風下側では降灰及び風の影響を受ける小さな噴石に注意してください。
 降雨時には土石流の可能性がありますので注意してください。

  次の火山の状況に関する解説情報は、12日(火)16時頃に発表の予定
です。
  なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。

<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>