火山名  口永良部島  火山の状況に関する解説情報  第6号
平成26年8月7日16時00分  福岡管区気象台・鹿児島地方気象台

**(本  文)**
<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>

1.火山活動の状況
 口永良部島で3日に発生した噴火は、火山灰の分析の結果、マグマが直接
関与していた可能性があることがわかりました。今後、マグマが関与した噴
火が発生した場合、火砕流が発生する可能性があります。このため、本日(
7日)10時00分に火口周辺警報の切り替えを発表しました。
 遠望カメラの観測では、本日は雲のため噴煙は確認できませんでした。
 火山性地震は5日以降増加しています。
 地殻変動観測では、特段の変化はみられていません。

 8月1日からの火山性地震、火山性微動の回数(速報値)は以下のとおり
です。
              火山性地震   火山性微動  
  8月1日           9回     1回
  8月2日           3回     0回
  8月3日          18回     2回
  8月4日           1回     0回
  8月5日          18回     0回
  8月6日          38回     0回
  8月7日(15時まで)   61回     0回

2.防災上の警戒事項等
 火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな
噴石に警戒してください。
 向江浜地区から新岳の南西にかけて、火口から海岸までの範囲では火砕流
に警戒してください。
 風下側では降灰及び風の影響を受ける小さな噴石に注意してください。
 降雨時には土石流の可能性がありますので注意してください。

  次の火山の状況に関する解説情報は、8日(金)16時頃に発表の予定で
す。
  なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。

<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>