火山名 桜島 火山の状況に関する解説情報 第61号 平成26年8月1日16時00分 福岡管区気象台・鹿児島地方気象台 **(本 文)** <火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続> 1.火山活動の状況 (7月28日から8月1日15時) 桜島では、噴火活動が続いています。 昭和火口では、30日18時01分に爆発的噴火が発生し、弾道を描いて 飛散する大きな噴石が6合目(昭和火口より300から500m)まで達し ました。また、同火口では、夜間に高感度カメラで明瞭に見える火映を7月 31日から8月1日にかけて観測しました。 南岳山頂火口では、28日に噴煙の高さが火口縁上200m程度のごく小 規模な噴火が発生しました。南岳山頂火口での噴火は5月10日以来です。 火山性地震は少ない状態で経過しました。噴火に伴う火山性微動が発生し ています。 7月28日からの火山性地震、火山性微動、爆発的噴火の回数(速報値) は以下のとおりです。 火山性地震 火山性微動 爆発的噴火 7月28日 10回 15回 0回 7月29日 4回 7回 0回 7月30日 3回 1回 1回 7月31日 10回 6回 0回 8月 1日(15時まで) 0回 0回 0回 2.防災上の警戒事項等 昭和火口及び南岳山頂火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を 描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。 風下側では火山灰だけでなく小さな噴石(火山れき)が遠方まで風に流さ れて降るため注意してください。 爆発的噴火に伴う大きな空振によって窓ガラスが割れるなどのおそれがあ るため注意してください。また、降雨時には土石流に注意してください。 次の火山の状況に関する解説情報は、4日(月)16時頃に発表の予定で す。 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。 <火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>