火山名 桜島 火山の状況に関する解説情報 第60号 平成26年7月28日16時00分 福岡管区気象台・鹿児島地方気象台 **(本 文)** <火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続> 1.火山活動の状況 (7月25日から7月28日15時) 桜島では、噴火活動が続いています。 昭和火口では、27日04時44分に爆発的噴火が発生し、弾道を描いて 飛散する大きな噴石が6合目(昭和火口より300から500m)まで達し ました。また、同火口では、夜間に高感度カメラで明瞭に見える火映を25 日に観測しました。 南岳山頂火口では、28日に噴煙の高さが200m程度のごく小規模な噴 火を観測しました。南岳山頂火口で噴火を観測したのは5月10日以来です 。 火山性地震は少ない状態で経過しました。噴火に伴う火山性微動が発生し ています。 7月25日からの火山性地震、火山性微動、爆発的噴火の回数(速報値) は以下のとおりです。 火山性地震 火山性微動 爆発的噴火 7月25日 3回 1回 0回 7月26日 1回 0回 0回 7月27日 15回 2回 1回 7月28日(15時まで) 8回 12回 0回 2.防災上の警戒事項等 昭和火口及び南岳山頂火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を 描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。 風下側では火山灰だけでなく小さな噴石(火山れき)が遠方まで風に流さ れて降るため注意してください。 爆発的噴火に伴う大きな空振によって窓ガラスが割れるなどのおそれがあ るため注意してください。また、降雨時には土石流に注意してください。 次の火山の状況に関する解説情報は、8月1日(金)16時頃に発表の予 定です。 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。 <火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>