火山名 桜島 火山の状況に関する解説情報 第2号 平成26年1月10日16時00分 福岡管区気象台・鹿児島地方気象台 **(本 文)** <火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続> 1.火山活動の状況 (1月6日から1月10日15時) 桜島では、噴火活動が続いています。 昭和火口では、爆発的噴火が2回発生し、弾道を描いて飛散する大きな噴 石が4合目(昭和火口より800から1300m)まで達しました。 南岳山頂火口では、噴火は発生しませんでした。 6日と9日に実施した現地調査では、二酸化硫黄の放出量は1日あたり、 それぞれ1200トンと1900トン(前回12月24日、1700トン) とやや多い状況でした。 火山性地震は少ない状態で経過しました。噴火に伴う火山性微動が発生し ています。 1月6日からの火山性地震、火山性微動、爆発的噴火の回数(速報値)は 以下のとおりです。 火山性地震 火山性微動 爆発的噴火 1月 6日 14回 6回 0回 1月 7日 13回 2回 1回 1月 8日 4回 1回 0回 1月 9日 3回 9回 1回 1月10日(15時まで) 1回 3回 0回 2.防災上の警戒事項等 昭和火口及び南岳山頂火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を 描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。 風下側では火山灰だけでなく小さな噴石(火山れき)が遠方まで風に流さ れて降るため注意してください。 爆発的噴火に伴う大きな空振によって窓ガラスが割れるなどのおそれがあ るため注意してください。また、降雨時には土石流に注意してください。 次の火山の状況に関する解説情報は、14日(火)16時頃に発表の予定 です。 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。 <火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>