火山名 桜島 火山の状況に関する解説情報 第66号 平成25年8月16日16時00分 福岡管区気象台・鹿児島地方気象台 **(本 文)** <火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続> 1.火山活動の状況 (8月12日から8月16日15時) 桜島では、活発な噴火活動が続いています。 昭和火口では、爆発的噴火が9回発生し、弾道を描いて飛散する大きな噴 石が4合目(昭和火口より800から1300m)まで達しました。また、 同火口では夜間に高感度カメラで確認できる程度の微弱な火映を14日に観 測しました。 南岳山頂火口では、本日(16日)朝、ごく小規模な噴火が発生し、噴煙 が火口縁上200mまで上がりました。南岳山頂火口の噴火は、本年1月1 5日以来です。 火山性地震は13日と15日にやや多くなりましたが、それ以外は少ない 状態で経過しました。噴火に伴う火山性微動が発生しています。 8月12日からの火山性地震、火山性微動、爆発的噴火の回数(速報値) は以下のとおりです。 火山性地震 火山性微動 爆発的噴火 8月12日 32回 12回 0回 8月13日 52回 18回 2回 8月14日 32回 8回 0回 8月15日 117回 27回 3回 8月16日(15時まで) 26回 5回 4回 2.防災上の警戒事項等 昭和火口及び南岳山頂火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を 描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。 風下側では火山灰だけでなく小さな噴石(火山れき)が遠方まで風に流さ れて降るおそれがあるため注意してください。 爆発的噴火に伴う大きな空振によって窓ガラスが割れるなどのおそれがあ るため注意してください。また、降雨時には土石流に注意してください。 次の火山の状況に関する解説情報は、19日(月)16時頃に発表の予定 です。 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。 <火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>