火山名 桜島 火山の状況に関する解説情報 第59号 平成25年7月22日16時00分 福岡管区気象台・鹿児島地方気象台 **(本 文)** <火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続> 1.火山活動の状況 (7月19日から7月22日15時) 桜島では、活発な噴火活動が続いています。 昭和火口では、爆発的噴火が18回発生しました。このうち21日08時 21分と20時02分の爆発的噴火では、弾道を描いて飛散する大きな噴石 が3合目(昭和火口より1300から1800m)まで達しました。また、 19日07時37分の爆発的噴火ではやや多量の噴煙が火口縁上3400m まで上がりました。同火口では、夜間に高感度カメラで明瞭に見える火映を 19日に観測しました。 南岳山頂火口では、噴火は発生しませんでした。 火山性地震は少ない状態で経過しました。噴火に伴う火山性微動が発生し ています。 7月19日からの火山性地震、火山性微動、爆発的噴火の回数(速報値) は以下のとおりです。 火山性地震 火山性微動 爆発的噴火 7月19日 16回 10回 6回 7月20日 15回 6回 2回 7月21日 33回 26回 10回 7月22日(15時まで) 7回 6回 0回 2.防災上の警戒事項等 昭和火口及び南岳山頂火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を 描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。 風下側では火山灰だけでなく小さな噴石(火山れき)が遠方まで風に流さ れて降るおそれがあるため注意してください。 爆発的噴火に伴う大きな空振によって窓ガラスが割れるなどのおそれがあ るため注意してください。また、降雨時には土石流に注意してください。 次の火山の状況に関する解説情報は、26日(金)16時頃に発表の予定 です。 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。 平成25年7月19日16時00分に発表しました、「火山の状況に関す る解説情報第58号」について、「1.火山活動の状況」の上から3行目、 爆発的噴火の回数を5回から22回に訂正いたします。 <火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>