火山名  桜島  火山の状況に関する解説情報  第76号
平成24年9月14日16時00分  福岡管区気象台・鹿児島地方気象台

**(本  文)**
<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>

1.火山活動の状況
(9月10日から9月14日15時)
 桜島では、活発な噴火活動が続いています。
 昭和火口では、爆発的噴火が13回発生しました。このうち、11日15
時55分の爆発的噴火では、やや多量の噴煙が火口縁上3500mまで上が
りました。また、11日18時28分の爆発的噴火では、弾道を描いて飛散
する大きな噴石が3合目(昭和火口より1300から1800m)まで達し
ました。
 
 南岳山頂火口では、噴火は発生しませんでした。

 火山性地震は少ない状態です。噴火に伴う火山性微動が発生しています。

 9月10日からの火山性地震、火山性微動、爆発的噴火の回数(速報値)
は以下のとおりです。
             火山性地震  火山性微動  爆発的噴火
  9月10日        12回     4回     1回
  9月11日        16回     3回     3回
  9月12日         8回    10回     1回
  9月13日        15回     7回     4回
  9月14日(15時まで)  8回    12回     4回

2.防災上の警戒事項等
 昭和火口及び南岳山頂火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を
描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒が必要です。
 風下側では火山灰だけでなく小さな噴石(火山れき)が遠方まで風に流さ
れて降るおそれがあるため注意してください。
 爆発的噴火に伴う大きな空振によって窓ガラスが割れるなどのおそれがあ
るため注意してください。また、降雨時には土石流に注意してください。

  次の火山の状況に関する解説情報は、18日(火)16時頃に発表の予定
です。
  なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。

<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>