火山名 桜島 火山の状況に関する解説情報 第47号 平成24年6月8日16時00分 福岡管区気象台・鹿児島地方気象台 **(本 文)** <火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続> 1.火山活動の状況 (6月4日から6月8日15時) 桜島は、活発な噴火活動が続いています。 昭和火口では、爆発的噴火が11回発生し、弾道を描いて飛散する大きな 噴石が4合目(昭和火口より800から1300m)まで達しました。 6日20時33分の噴火では、ごく小規模な火砕流が昭和火口の東側約2 00mまで流下しました。同火口で火砕流が確認されたのは、2012年5 月21日以来です。 南岳山頂火口では、噴火は発生しませんでした。また、同火口では7日に 夜間に高感度カメラで確認できる程度の微弱な火映を観測しました。 火山性地震は7日に一時的に増加しましたが、それ以外は少ない状態です 。噴火に伴う火山性微動が発生しています。 6月4日からの火山性地震、火山性微動、爆発的噴火の回数(速報値)は 以下のとおりです。 火山性地震 火山性微動 爆発的噴火 6月 4日 32回 13回 3回 6月 5日 25回 21回 1回 6月 6日 35回 32回 0回 6月 7日 64回 26回 3回 6月 8日(15時まで) 45回 12回 4回 2.防災上の警戒事項等 昭和火口及び南岳山頂火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を 描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒が必要です。 風下側では火山灰だけでなく小さな噴石(火山れき)が遠方まで風に流さ れて降るおそれがあるため注意してください。 爆発的噴火に伴う大きな空振によって窓ガラスが割れるなどのおそれがあ るため注意してください。また、降雨時には土石流に注意してください。 次の火山の状況に関する解説情報は、11日(月)16時頃に発表の予定 です。 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。 <火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>