火山名 桜島 火山の状況に関する解説情報 第43号 平成24年5月25日16時00分 福岡管区気象台・鹿児島地方気象台 **(本 文)** <火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続> 1.火山活動の状況 (5月21日から5月25日15時) 桜島は、活発な噴火活動が続いています。 昭和火口では、爆発的噴火が8回発生しました。このうち23日14時5 4分と24日04時29分の爆発的噴火ではやや多量の噴煙が火口縁上35 00mまで上がりました。噴煙高度が3000m以上となったのは平成23 年4月4日以来です。また、21日00時13分と24日04時29分の爆 発的噴火では、弾道を描いて飛散する大きな噴石が3合目(昭和火口より1 300から1800m)まで達しました。 21日03時42分の爆発的噴火では、ごく小規模な火砕流が昭和火口の 東側約300mまで流下しました。同火口で火砕流が確認されたのは、20 12年3月22日以来です。 南岳山頂火口では、23日にごく小規模な噴火が発生しました。 火山性地震は少ない状態です。噴火に伴う火山性微動が発生しています。 5月21日からの火山性地震、火山性微動、爆発的噴火の回数(速報値) は以下のとおりです。 火山性地震 火山性微動 爆発的噴火 5月21日 23回 10回 3回 5月22日 24回 24回 1回 5月23日 33回 27回 1回 5月24日 35回 25回 3回 5月25日(15時まで) 9回 9回 0回 2.防災上の警戒事項等 昭和火口及び南岳山頂火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を 描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒が必要です。 風下側では降灰及び遠方でも風に流されて降る小さな噴石(火山れき)に 注意が必要です。 また、爆発的噴火に伴う大きな空振や、降雨時には土石流に注意が必要で す。 次の火山の状況に関する解説情報は、28日(月)16時頃に発表の予定 です。 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。 <火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>