火山名  桜島  火山の状況に関する解説情報  第33号
平成24年4月20日16時00分  福岡管区気象台・鹿児島地方気象台

**(本  文)**
<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>

1.火山活動の状況
(4月16日から4月20日15時)
 桜島は、活発な噴火活動が続いています。
 昭和火口では、爆発的噴火が14回発生しました。このうち18日03時
20分の爆発的噴火では、弾道を描いて飛散する大きな噴石が3合目(昭和
火口より1300から1800m)まで達しました。
 また、同火口では夜間に高感度カメラで明瞭に見える火映を時々観測しま
した。

 南岳山頂火口では、噴火は発生しませんでした。

 火山性地震は少ない状態です。噴火に伴う火山性微動が発生しています。

 17日に実施した現地調査では、二酸化硫黄の平均放出量は一日あたり1
800トン(前回2日、2700トン)と、やや多い状態でした。

 4月16日からの火山性地震、火山性微動、爆発的噴火の回数(速報値)
は以下のとおりです。
             火山性地震  火山性微動  爆発的噴火
  4月16日        17回     3回     2回
  4月17日        28回    12回     6回
  4月18日        27回    36回     4回
  4月19日        21回    10回     0回
  4月20日(15時まで) 10回     3回     2回

2.防災上の警戒事項等
 昭和火口及び南岳山頂火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を
描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒が必要です。
 風下側では降灰及び遠方でも風に流されて降る小さな噴石(火山れき)に
注意が必要です。
 また、爆発的噴火に伴う大きな空振や、降雨時には土石流に注意が必要で
す。

  次の火山の状況に関する解説情報は、23日(月)16時頃に発表の予定
です。
  なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。

<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>