火山名 桜島 火山の状況に関する解説情報 第74号 平成23年9月16日16時00分 福岡管区気象台・鹿児島地方気象台 **(本 文)** <火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続> 1.火山活動の状況 (9月12日から9月16日15時) 昭和火口では、爆発的噴火が9回発生し、弾道を描いて飛散する大きな噴 石が4合目(昭和火口より800から1300m)まで達しました。12日 12時45分の爆発的噴火では、ごく小規模な火砕流が昭和火口の東側約2 00mまで流下しました。 南岳山頂火口では、噴火は発生していません。 火山性地震は少ない状態です。噴火に伴う火山性微動が発生しています。 13日に実施した現地観測では、二酸化硫黄の放出量は1日あたり130 0トン(前回5日、600トン)と、やや多い状態でした。 9月12日からの火山性地震、火山性微動、爆発的噴火の回数(速報値) は以下のとおりです。 火山性地震 火山性微動 爆発的噴火 9月12日 19回 19回 2回 9月13日 21回 13回 0回 9月14日 14回 45回 3回 9月15日 17回 51回 4回 9月16日(15時まで) 26回 53回 0回 2.防災上の警戒事項等 昭和火口及び南岳山頂火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を 描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒が必要です。 風下側では降灰及び遠方でも風に流されて降る小さな噴石(火山れき)に 注意が必要です。 降雨時には土石流に注意が必要です。 次の火山の状況に関する解説情報は、20日(火)16時頃に発表の予定 です。 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。 <火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>