火山名  霧島山(新燃岳)  火山の状況に関する解説情報  第47号
平成23年3月13日19時20分  福岡管区気象台・鹿児島地方気象台

**(本  文)**
<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>

1.火山活動の状況
 霧島山(新燃岳)では、本日(13日)17時45分に噴火が発生しまし
た。噴煙の高度は火口縁上4000mで南東へ流れました。
 この噴火による火砕流及び弾道を描いて飛散する大きな噴石は、観測され
ませんでした。
 
 気象庁の高千穂河原観測点の傾斜計では、11日03時頃から山体のわず
かな膨張を示す変化が続いていましたが、17時45分の噴火に伴って山体
の急激な収縮を示す変化が認められました。

 この噴火に伴う火山性微動は18時50分に終了しました。
 火山性地震は、昨日(12日)から本日にかけて多い状態でした。

2.防災上の警戒事項等
 新燃岳火口から概ね4kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する
大きな噴石に警戒が必要です。
 新燃岳火口から概ね3kmの範囲では、噴火に伴う火砕流に警戒が必要で
す。
 風下側では降灰及び遠方でも風に流されて降る小さな噴石(火山れき)に
注意が必要です。これまでの噴火では、風に流されて直径4cm程度の小さ
な噴石(火山れき)が新燃岳火口から10kmを超えて降りました。
 また、爆発的噴火に伴う大きな空振に注意が必要です。噴火警報等及び霧
島山上空の風情報に注意してください。
 降雨時には泥流や土石流に警戒が必要です。降雨に関する情報に注意して
ください。

 
 火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。

<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>