火山名 霧島山(新燃岳) 火山の状況に関する解説情報 第27号 平成23年2月7日17時45分 福岡管区気象台・鹿児島地方気象台 **(本 文)** <火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続)> 1.火山活動の状況 霧島山(新燃岳)では、1月26日以降、噴火が継続していましたが、本 日(2月7日)16時30分に噴煙の色が白色に変わり、噴火の基準である 有色噴煙が観測されなくなったため、噴火に関する火山観測報で噴火継続の 終了を発表しました。 噴火の基準は、火口縁上に有色の噴煙が出ているのが遠望観測で確認でき ている状態を言います。 これは一連の新燃岳の噴火活動が終了したことを表したものではありませ ん。 新燃岳では、引き続き活発な火山活動が継続しており、今後も噴火や爆発 的噴火により有色の噴煙が観測されれば、噴火に関する火山観測報を発信し ます。 2. 防災上の警戒事項等 新燃岳火口から概ね4kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する 大きな噴石に警戒が必要です。 新燃岳火口から概ね3kmの範囲では、噴火に伴う火砕流に警戒が必要で す。 風下側では降灰及び風の影響を受ける小さな噴石(火山れき)に注意が必 要です。これまでの噴火では、直径4cmから6cmの小さな噴石は新燃岳 火口から7km付近にまで達しています。また、爆発的噴火に伴う大きな空 振に注意が必要です。 降雨時には泥流や土石流に注意が必要です。 次の火山の状況に関する解説情報は、2月8日(水)16時頃に発表の予 定です。 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。 <火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>