火山名 霧島山(新燃岳) 火山の状況に関する解説情報 第26号 平成23年2月7日16時10分 福岡管区気象台・鹿児島地方気象台 **(本 文)** <火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続)> 1.火山活動の状況(6日16時〜7日16時) 霧島山(新燃岳)では、噴火が継続しています。7日06時07分には噴 煙の最高高度が火口縁上1500mまで達する噴火となり、南東へ流れまし た。遠望カメラでは、大きな噴石が火口から約700mまで飛散したのを確 認しました。 期間中、爆発的噴火の発生はありませんでした。 本日、海上自衛隊第72航空隊鹿屋航空分遣隊の協力を得て行った上空か らの観測では、火口内に蓄積された溶岩は直径600m程度で、前回(4日 )と比較して大きな変化はありませんでした。 2. 防災上の警戒事項等 新燃岳火口から概ね4kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する 大きな噴石に警戒が必要です。 新燃岳火口から概ね3kmの範囲では、噴火に伴う火砕流に警戒が必要で す。 風下側では降灰及び風の影響を受ける小さな噴石(火山れき)に注意が必 要です。これまでの噴火では、直径4cmから6cmの小さな噴石は新燃岳 火口から7km付近にまで達しています。また、爆発的噴火に伴う大きな空 振に注意が必要です。 降雨時には泥流や土石流に注意が必要です。 次の火山の状況に関する解説情報は、2月8日(水)16時頃に発表の予 定です。 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。 <火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>