火山名  霧島山(新燃岳)  火山の状況に関する解説情報  第13号
平成23年1月28日16時30分  福岡管区気象台・鹿児島地方気象台

**(本  文)**
<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続)>

1.火山活動の状況(1月27日〜1月28日15時)
 霧島山(新燃岳)では、小規模な噴火が続いています。噴煙は最高で火口
縁上1800mまで上がり南東に流れました。また、28日12時47分に
は爆発的噴火が発生し、噴煙が火口縁上1000mまで上がり雲に入りまし
た。
 
 26日07時17分過ぎに発生した火山性微動は現在も継続しています。

 28日午前中の東京大学地震研究所による上空からの観測によると、火口
内では、火口湖が消失し、東西に火口列が並んでおり、中央付近の火口の一
つに直径数十m程度の溶岩ドームが出現し、その一部が赤熱していました。
 また、火口の南西側に小規模な火砕流が500〜600m程度流下した跡
が確認されました。

 新燃岳では、火口から概ね2kmの範囲に影響を及ぼす程度の噴火が発生
する可能性があります。

2. 防災上の警戒事項等
 新燃岳から2km程度の範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大き
な噴石等に警戒が必要です。
 風下側では降灰及び風の影響を受ける小さな噴石(火山れき)に注意が必
要です。
 降雨時には泥流や土石流に注意が必要です。

 次の火山の状況に関する解説情報は、1月29日(土)16時頃に発表の
予定です。
 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。

<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>