火山名 桜島 火山の状況に関する解説情報 第101号 平成22年12月24日16時00分 福岡管区気象台・鹿児島地方気象台 **(本 文)** <火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続> 1.火山活動の状況(12月20日〜12月24日15時) 昭和火口では、今期間、ごく小規模な噴火が時々発生しました。 南岳山頂火口では、噴火は発生していません。 火山性地震は少ない状態です。噴火に伴う火山性微動が発生しています。 大隅河川国道事務所設置の水管傾斜計では、12月に入って一時的に桜島 直下へのマグマの供給量の増加によると考えられるわずかな変化が認められ ましたが、現在は停滞しています。 12月20日からの火山性地震、火山性微動、爆発的噴火の回数(速報値 )は以下のとおりです。 火山性地震 火山性微動 爆発的噴火 12月20日 10回 0回 0回 12月21日 18回 16回 0回 12月22日 15回 18回 0回 12月23日 8回 35回 0回 12月24日(15時まで) 6回 3回 0回 2.防災上の警戒事項等 昭和火口及び南岳山頂火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を 描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒が必要です。 風下側では降灰及び風の影響を受ける小さな噴石(火山れき)に注意が必 要です。 降雨時には土石流に注意が必要です。 次の火山の状況に関する解説情報は、12月27日(月)16時頃に発表 の予定です。 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。 <火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>