火山名  口永良部島  火山の状況に関する解説情報  第4号
平成22年2月22日16時00分  福岡管区気象台・鹿児島地方気象台

**(本  文)**
<噴火予報(噴火警戒レベル1、平常)が継続>

1.火山活動の状況
 口永良部島では、2月13日から新岳火口直下を震源とする火山性地震が
やや増加し、その後は増減を繰り返しています。また、振幅の小さな火山性
微動が時々発生しています。

 2月15日からの火山性地震と火山性微動の回数(速報値)は以下のとお
りです。

            火山性地震   火山性微動 
 2月15日       17回      5回
 2月16日        8回      4回
 2月17日       11回      5回
 2月18日       13回      4回
 2月19日        6回      1回
 2月20日        8回      4回
 2月21日        5回      3回
 2月22日(15時まで) 4回      1回

 遠望カメラでは、噴煙等の表面現象に特段の変化は認められません。
 GPSによる地殻変動観測では、新岳火口浅部の膨張を示す変化は認めら
れません。
   
2.防災上の警戒事項
 火口周辺に影響を及ぼす噴火の兆候は認められませんが、火口内で引き続
き噴気が見られており、火口周辺では火山ガス等に注意が必要です。

 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。

 

<噴火予報(噴火警戒レベル1、平常)が継続>