火山名 桜島 火山の状況に関する解説情報 第82号 平成21年11月20日16時00分 福岡管区気象台・鹿児島地方気象台 **(本 文)** <火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続> 1.火山活動の状況(11月16日〜11月20日15時) 昭和火口では、17日21時14分に爆発的噴火が発生し、弾道を描いて 飛散する大きな噴石が4合目(昭和火口から800〜1300m)まで達し ました。18日に行った現地調査では、最大約4cmの小さな噴石(火山れ き)が有村町の有村溶岩展望所(昭和火口の南東約3km)付近を中心に飛 散していたのを確認しました。 南岳山頂火口では、噴火は発生していません。 火山性地震は少ない状態です。噴火に伴う火山性微動が発生しています。 大隅河川国道事務所が有村観測坑道内に設置している傾斜計の観測では、 特段の変化は観測されていません。 11月16日からの火山性地震、火山性微動、爆発的噴火の回数(速報値 )は以下のとおりです。 火山性地震 火山性微動 爆発的噴火 11月16日 4回 11回 0回 11月17日 2回 10回 1回 11月18日 6回 7回 0回 11月19日 12回 7回 0回 11月20日(15時まで) 2回 7回 0回 2.防災上の警戒事項等 昭和火口及び南岳山頂火口から2km程度の範囲では、噴火に伴う弾道を 描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒が必要です。 風下側では降灰及び風の影響を受ける小さな噴石(火山れき)に注意が必 要です。 降雨時には土石流に注意が必要です。 次の火山の状況に関する解説情報は、11月24日(火)16時頃に発表 の予定です。 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。 <火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>