火山名 桜島 火山の状況に関する解説情報 第76号 平成21年10月30日16時00分 福岡管区気象台・鹿児島地方気象台 **(本 文)** <火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続> 1.火山活動の状況(10月26日〜10月30日15時) 昭和火口では、今期間、爆発的噴火が31回発生し、弾道を描いて飛散す る大きな噴石が最大4合目(昭和火口から800〜1300m)まで達しま した。 南岳山頂火口では、噴火は発生していません。 火山性地震及び火山性微動は少ない状態が続いています。 大隅河川国道事務所が有村観測坑道内に設置している傾斜計の観測では、 特段の変化は観測されていません。 10月26日からの火山性地震、火山性微動、爆発的噴火の回数(速報値 )は以下のとおりです。 火山性地震 火山性微動 爆発的噴火 10月26日 0回 13回 0回 10月27日 3回 2回 2回 10月28日 13回 15回 11回 10月29日 15回 22回 11回 10月30日(15時まで) 9回 25回 7回 2.防災上の警戒事項等 昭和火口及び南岳山頂火口から2km程度の範囲では、噴火に伴う弾道を 描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒が必要です。 風下側では降灰及び風の影響を受ける小さな噴石(火山れき)に注意が必 要です。 降雨時には土石流に注意が必要です。 次の火山の状況に関する解説情報は、11月2日(月)16時頃に発表の 予定です。 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。 <火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>