火山名 桜島 火山の状況に関する解説情報 第６２号 平成２１年９月１１日１６時００分 福岡管区気象台・鹿児島地方気象台 ＊＊（本 文）＊＊ ＜火口周辺警報（噴火警戒レベル３、入山規制）が継続＞ １．火山活動の状況（９月７日〜９月１１日１５時） 昭和火口では、今期間、爆発的噴火が１４回発生しました。９日２３時３ １分の噴火では火口周辺にとどまる程度の火砕流（昭和火口の東側約３００ ｍの範囲に流下）を確認しました。また、１０日０１時３９分の噴火では、 弾道を描いて飛散する大きな噴石が４合目（昭和火口から８００〜１３００ ｍ）まで達しました。 火山性地震及び火山性微動は少ない状態です。 大隅河川国道事務所が有村観測坑道内に設置している傾斜計では、特段の 変化は観測されていません。 ９月７日からの火山性地震、火山性微動、爆発的噴火の回数（速報値）は 以下のとおりです。 火山性地震 火山性微動 爆発的噴火 ９月 ７日 １１回 ５回 ５回 ９月 ８日 ６回 １４回 ２回 ９月 ９日 １１回 １５回 ４回 ９月１０日 １８回 １９回 ２回 ９月１１日（１５時まで） ５回 ６回 １回 ２．防災上の警戒事項等 昭和火口及び南岳山頂火口から２ｋｍ程度の範囲では、噴火に伴う弾道を 描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒が必要です。 風下側では降灰及び風の影響を受ける小さな噴石（火山れき）に注意が必 要です。 降雨時には土石流に注意が必要です。 次の火山の状況に関する解説情報は、９月１４日（月）１６時頃に発表の 予定です。 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。 ＜火口周辺警報（噴火警戒レベル３、入山規制）が継続＞